野望を持つ豚
立ち上がる
もう一度立ち上がる
折れた足
ちぎれた指
終わらない吐き気
だけど
豚はもう一度立ち上げる
無能なまでの意志
貫くための嗚咽
神も無く
利益さへ無く
孤独も無く
許された領域に落ちた、ちぎれた指を拾い
はき出された汚物を、もう一度自分の肉とし
光の中で生きるための
醜い躯を創っていく
心の闇を見透かされず
堅い闇の殻は、被服のしたに隠し
もう一度だけ